いつの間にかファームウェアの最新版出てた
ぼんやり毎日を過ごしていたら、いつの間にかカートリッジリーダーのVer13.5と14.0が公開されていました。早速14.0へアップグレードしてみようとしたところ、結果的に8/11にmasterブランチへPushされていたVer14.2にアップグレードしました。アップグレードを試した8/14時点ではVer14.0まで公開されてる状況でしたが、近いうちにVer14.2が出てくるかもしれません。
https://github.com/sanni/cartreader/releases/tag/V14.0
Ver13.5の追加/変更点
専門用語が多いので自分が理解できる範囲で列挙します。間違ってたらすみませぬ。
- Windows10, 11のみバッチファイルでファームウェアアップグレードが可能
- ROMのCRC32データベースの更新
- スーファミターボのモジュールの追加
- スーファミのゲームプロセッサーラムカセットのモジュールの追加
- その他細かい修正多数
スーファミターボなんて単語を久しぶりに見ました。今でも持ってる人は持ってるってことなんですね。ゲームプロセッサーラムカセットはゲーム開発の教材用のカセットのようです。そんなのあるなんて知らなかったよ。個人的にWindowsでのアップグレードがバッチファイルで簡易化された点が気になりました。これまでの手法はやはり敷居が高い方法でしたからね。これで簡単になるようであれば、とても助かる助かる。
Ver14.0の追加/変更点
続いて今回アップグレードするVer14.0の追加/変更点を一部列挙します。
- Atari Lynxのモジュールの追加
- ぴゅう太のモジュールの追加
- PV-1000/PV-2000のモジュールの追加
- その他細かい修正多数
ぴゅう太はトミー、PV-1000/PV-2000はカシオのハードで、共に40年ぐらい前の機種です。Atari Lynxは確かゲームボーイと同世代の携帯ゲーム機。サーフィンに乗るゲームとか、スケートボードに乗るゲームとかアメリカっぽい!って思った記憶が薄らあります。ちなみにSwitchで一部タイトルが復刻してました。
https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000078945.html
現時点ではアダプターの自作が必要ですが、これらのハードも吸い出しができるようになったということですね。
Windowsバッチを利用したアップグレードを試してみる
Ver12.8からWindowsバッチを使用してアップグレードを試してみます。と言っても、結局よくわからないままV14.0_Portable.zipをダウンロード。解凍してみるとVer13.5から追加されたWindowsバッチも含まれていました。UPDATE.batというファイルです。
バッチファイルの中身の挙動は大体こんな感じ。かなり端折ってます。また、前回実行分は自動的に削除してくれる便利機能が付いてます。
- cartreaderのGithubの最新masterブランチをzipでダウンロードして解凍
- arduino.exeを自動的に起動
- CH341 DriversをインストールするかのクエスチョンでY(もしくはy)を入力するとCH341 Drivers¥SETUP.exeを起動
全てを自動化するわけではなく、主にダウンロードしてarduno.exeを起動するところまでが半自動化した感じ。このバッチファイルだけ持っていれば次回以降で手動ダウンロードが不要になりますね。
早速カートリッジリーダー本体とPCを接続して実行してみました。既に何回かファームウェアアップグレードを行ったことのあるPCだったのでCH341 Driversのインストールは省略しています。画像はとりあえずyを入力してSETUP.exeを起動してみた図。
arduino.exeを起動後の流れはこれまでのアップグレードと同じです。ツール>ボードで”Arduno Mega or Mega 2560″かを確認。画像撮り損ねてますが、シリアルポートも選択しましょう。
選択先のシリアルポートはコントロールパネル>デバイスマネージャーのポート (COMとLPT)で確認できます。自分の場合、デフォルトだと表示されず、表示(V)>デバイス(種類別)(E)を選択すると出てきました。
Config.hは毎度のことですが修正が必要です。カートリッジリーダーALTER V3なので34行目の$define HW3の先頭のコメント記号//を除去しておきます。
ついでに、自分のカートリッジリーダーALTER V3はクロックジェネレータ非搭載なのでクロックジェネレータを無効にしておきます。この作業はクロックジェネレータ搭載済みであれば省略可能です。562行目の$define ENABLE_CLOCKGENの前に//を加えて無効化。
クロックジェネレータ非搭載の場合に発生する可能性のある問題については下記の記事にまとめてあります。
後はカートリッジリーダー本体へアップロードするだけ。またしても画像撮り損ねてますが、最終的にはマイコンボードへの書き込みが完了してThank youのコメントが出ればOKのはず。
続いて、カートリッジリーダー本体で使用しているSDカード直下にSD Cardフォルダ配下のtxtファイルを上書きコピーしましょう。このtxtファイルにCRC32チェック後に自動的にゲームファイル名を付与するための情報が記載されています。
とりあえずこれで準備は完了です。
感想
カートリッジリーダーを起動してAboutを選択するとバージョンが出てきます。
Ver14.2になっとるやんけ!
というわけで、リリースノートだとVer14.0がダウンロードできますが、Windowsバッチを実行した場合はGithubから最新のプログラムがダウンロードされるため、Ver14.2になってましたとさ。現時点でVer14.0との違いはよく分かりません。
Windowsバッチは、これ単体で最新プログラムのダウンロードができるので便利っちゃ便利ですね。ネットワークでプロキシを通してたりするとダウンロードが上手くいかないとかありそうなので、その場合はブラウザでこれまで通りダウンロードしましょう。
個人的には手順が全て英語ベースなのに、arduino.exeが日本語GUIだったので逆に戸惑ったりしました。この辺りは慣れが必要ですかねぇ。