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お手入れサボりがち人間は加湿空気清浄機ではなく加湿器と空気清浄機を別々に購入した方が健康的なのかもしれないという話

このページでは加湿空気清浄機のお手入れをサボると一体どうなるのかを記録しています。画像は2018年製のダイキン加湿空気清浄機MCK55U-Tです。マイナーアップグレード版の後継機が毎年発売されている人気製品です。

この加湿空気清浄機ですが、コンパクトでありつつもデザインがシンプルで非常に自分好み。加湿器も兼ねているのに場所を取らないという点でも重宝していました。しかし、使い続けていると色々と欠点も見えてきました。

目次

欠点1:フィルターとトレーのお手入れが面倒

まず最初に、お手入れが中々大変だということに気づきました。特に加湿フィルターは2ヶ月ぐらい放置すると水垢が結晶化します。フィルターをクエン酸に漬け込めば良いだけの話ではありますが、面倒なので放置しがち。あと、結構加湿フィルターが固めなので取り外すのに苦労することも。

トレーも中々厄介です。頑固な水垢がこびりついてしまい、ヘラで削っても全く取れないレベル。ちなみに、トレーをクエン酸に漬け込む際は銀イオンのカートリッジを外す必要があります。一緒に漬けておいたら消臭効果がなくなってしまいます。匂いが酷くなる恐れがあるのでご注意ください。

欠点2:プレフィルター掃除が面倒

空気清浄機本体の正面下部と側面にあるプレフィルターは掃除機でほこりを週1回吸い取ってましたが、これも地味に面倒。数ヶ月に1回は取り外して水洗いも必要です。これをサボっているとプレフィルターが埃で埋め尽くされてしまいます。

また、横着してプレフィルターを本体に装着したまま掃除機を掛け続けたりすると、画像のようにたわむことがあります。プレフィルターが変形すると、当然空気清浄機本体内部に埃が入り込みます。

なお、流石にこれは横着しすぎな自分が悪い気もします。レアケースかも。

欠点3:10年保証フィルターは10年持たないという疑念

空気清浄機の本体内部にある10年保証のフィルターですが、埃が多い環境では短命なんじゃないかと個人的に思ってます。ダイキンのTAFUフィルターを見てみると、このような記述があります。

日本電機工業会規格JEM1467に基づく試験方法により算出。電機工業会基準はタバコを1日5本以上に設定。タバコの有害物質(一酸化炭素等)は除去できません。使用状況により、寿命が短くなることがあります。

ダイキンのTAFUフィルターのページより https://www.ac.daikin.co.jp/cleanair/tw/kinou/tafu

この日本電機工業会規格JEM1467については、一般社団法人日本電機工業会のQ&Aページ説明があります。

JEM1467では、空気の汚れの目安として測定の再現性が高い紙タバコを使っています。
「紙タバコ5本分の煙に含まれている粒子成分とガス成分」を1日分の空気の汚れとしていますが、これは実態の汚れより厳しい条件として考えています。従って各種性能実験においても、空気の擬似汚れとして紙タバコの煙を使用しています。

https://www.jema-net.or.jp/Japanese/ha/kuusei/qa.html#3

つまり、この10年保証フィルターは紙タバコを1日5本吸わせた汚れを基準にして10年交換不要と謳っていることになります。紙タバコの粒子は1マイクロメートル以下と言われており目に見えません。同様に粒子サイズの小さいPM2.5などには効力を発揮するということでしょう。

一方で、明らかに目に見える粒子サイズである埃ではフィルターが詰まってしまうのではと思います。画像は2年程度使った時のTAFUフィルターですが、やはりそこそこ埃が溜まっています。

素人考えですが、TAFUフィルターは3〜5年ぐらいで交換するようにした方が精神衛生上良いのではないかと思います。実際に自分のケースだと、3年程度でハウスダストアレルギーの症状が如実に出て来ました。使用者の環境次第で大きく異なるので一概には言えませんが、埃が多い部屋にお住みの場合はご注意ください。

欠点4:本体内部にも結局ほこりが溜まりがち

粗大ゴミで捨てる前に軽く分解してみました。背面のネジを外してカバーを外してみます。

空気清浄機の下側部分を見てみると、埃が溜まっていることがわかります。掃除が難しい箇所にも埃は溜まるのです。

ピンボケしてますが画像はコンセント部分。電気系統周りで埃が溜まってるのは火災の原因になりそうで怖いですね。

普段からしっかりお手入れをしているのであれば、ここまで酷い状態にはならないかもしれません。後継機種では多少改善されているかも。個人的には法定耐用年数の6年で買い替える方が安全かなとの見解です。

結論:多少コスト高くてもお手入れが簡単な機種を選んだ方が無難

さて、ここまでズボラ人間が加湿空気清浄機のお手入れをサボったらどうなるかを記述してきました。特に加湿フィルターの汚れ具合を見るとわかる通り、このような状態の空気清浄機ではむしろ悪い細菌を部屋中に散乱している可能性があります。加湿空気清浄機はその特性上、どうしても加湿器のフィルターやトレーに触れた空気が放出されてしまいます。健康のために空気清浄機を購入したのにこれでは本末転倒です。MCK55U-Tは今でもデザイン面でトップレベルにお気に入りですが、お手入れ頻度が自分に絶望的に合っていないことに数年越しでようやく理解しました。

自分のようなお手入れサボりがちタイプの人間は、加湿器と空気清浄機を別機種で分けた方が無難です。その上で、お手入れが簡単な機種を選択すべきという結論に至りました。

お手入れが簡単な機種については目処が立っており、ダイニチの空気清浄機と加湿器を試そうと考えています。プレフィルター類が取り替え方式であるため、基本的に細かいお手入れや掃除が不要です。その分フィルター代のランニングコストが発生しますが、掃除の手間や頑固な水垢に悩まされるといった手間から解放されるのであれば妥協しない考えです。

ちなみに空気清浄機は購入済み。ある程度使い込んでからレビューしようと思います。

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