レトロゲームのカートリッジ大きすぎるよ問題
箱や取扱説明書に目もくれずゲームソフト単体で収集を進めている今日この頃ですが、カートリッジサイズが大きいゲームの収納が厳しくなってきました。特にファミコンとスーパーファミコン。今後メガドライブにも手を出そうと思っていますが、狭い家では収納が追いつきません。
自分の場合、特段遊ぶことがないだろうタイトルもROMイメージを吸い出してしまうことが多いのです。むしろ吸い出す方が楽しいまである。
そんなわけで、ROMイメージを吸い出した後ゲームを売ったり捨てたりするのは流石にいかんでしょということで、何か収納の手立てがないものかとずっと考えていました。収納スペース確保のために引っ越しも検討しましたが、そこまでやるのもどうかな〜と。
最近購入したファミコンカセットのROMイメージ吸い出しを行なっていた際、どうにも読み込みができないタイトルに遭遇しました。一応見える範囲の端子クリーニングはやってみましたが効果なし。これは一旦分解して基盤をクリーニングしてみる必要があります。
そう、ファミコンのカセットの分解です。やったことある方はお分かりだと思いますが、ファミコンのカセット分解は非常にツメが折れやすいのです。不器用な人間がやるにはハードルが高い作業。案の定、ポキポキとツメが折れました。
一応カセットの形は保っているものの、ツメが折れたファミコンカセットを容認できませんでした。カードコレクターがカードの些細な傷や折れを許せないのと同じように、一種のこだわりがあるのです。
ゲームソフトは基盤だけ保存すればOKじゃね?という暴論
そのような中、ふと思いつきました。ソフトの外装って本当に必要か?と。
汚れが目立つ外装は捨ててしまえ、収納スペースを確保してしまえ、基盤さえあればゲームは動くので何とでもなるはずだ!(悪魔の囁き)
収納に苦しむ自分にはかなり魅力的な考えですが、やっぱり基本的には外装含めて保管したいという気持ちもあります。何でもかんでも分解して基盤だけにするのもなぁと。売却が難しいなどのデメリットも無視できません。
しかしながら、結局収納スペースの問題はどうにもならないわけで。そこで、ある程度マイルールを定義してみました。下記に当てはまるものを分解して基盤だけ保管するというわけです。
- カートリッジサイズがそこそこ大きいサイズのもの(例:ファミコン、64)
- カセットに汚れや破損が目立つもの
- 買取額が2,000円を超えそうにないもの
ファミコンソフトの基盤
マイルールが定まったところで、どんどん分解していきます。ファミコンのカセット分解はマイナスドライバーや硬めのヘラなどがあれば開けられると思います。ただし、残念ながら自分は不器用なので開ければツメが100%割れることになります。
基盤はOPP袋に入れておくことにします。基盤の保管方法は湿度や静電気対策など結構気を使う必要があるようですが、とりあえずOPP袋です。だってそれしか持ってないから。
とりあえずレトロゲーム屋さんのセットや福袋などに入っていたタイトルから4点を抜粋。見ればわかりますが、結構汚れてます。内部に埃が溜まっていたりするので、いずれにせよ分解クリーニングが必要な汚れ具合。
ファミコンソフトの基盤サイズはタイトルによってバラバラですが、横幅のみ均一です。じゃないとカセット挿せないですからね。ざっくり測って横幅7.7cmぐらい。
厚みは基盤に搭載されているパーツ次第になります。スーパーマリオブラザーズみたいなタイトルだと0.2cmあるかどうかという薄さ。一方でジッピーレースみたいなタイトルだとパーツの出っ張りを含めて1cmぐらいになります。
高さも基盤とパーツ次第で結構違いが出てきます。そもそも基盤のサイズ自体が結構バラバラな様子。
スーパーマリオブラザーズのようなシンプルな基盤サイズであれば、T4-8(A9用)がピッタリフィット。ドクターマリオはパーツの出っ張りがあるのでT5-8がピッタリ。ジッピーレースはT6-10がジャストフィット。
というわけでOPP袋はジャストサイズではなくとりあえず入ればOKというスタイルが精神衛生上宜しいかと思います。一部厚みのあるタイトルにも対応できるようT6-10あたりのOPP袋がオススメ。ジャストフィットしか認めない勢は頑張って探しましょう。
ついでに貝獣物語も分解します。カートリッジリーダーが中々認識しないため分解クリーニングが必要と判断。しかし、ナムコのファミコンカセットを舐めてました。無茶苦茶固いです。ドライヤーでカセットを温めた上で、マイナスドライバーをガリガリ突っ込み動かして何とか分解できました。もう壊れてもいいやというぐらいに力を込めても、30分ぐらいかかったよ。基盤のクリーニングが行き届いたおかげか、ROMイメージは無事吸い出せました。当然ツメが折れてるので基盤だけOPP袋に収納です。確かT5-8だったはず。
同じく読み込みが上手くいかなかったダウンタウン熱血物語も分解。基盤が結構大きめなので、T6-10に入れました。分解すると端子のクリーニングがやり易くていいですね。
スーパーファミコンソフトの基盤
続いてスーパーファミコン。分解タイトルは福袋とかに大抵入ってそうなものを選びました。
スーパーファミコンの分解は特殊なドライバーが必要です。でもファミコンより遥かに簡単だし、ツメが折れるみたいな注意ポイントもなくて助かりますね。ちなみにファイナルファイト2の基盤はT6-10が良い感じでした。
幽遊白書は分解するとシンプルな基盤の形。こちらもT6-10に入れておきました。スーファミソフトの基盤の横幅は10.1cmぐらいですが、基盤のサイズ自体が結構バラバラなのはファミコンと一緒ですね。基本的にOPP袋はT6-10である程度カバーできそうな印象。ただし特殊チップなどのタイトルは分解してないので未確認です。
ニンテンドウ64ソフトの基盤
こちらも地味にカートリッジサイズが大きい64。分解するのはドンキーコング64です。これも64福袋などで定番ですね。
分解すると鉄板が入ってるのがわかります。この鉄板のネジは通常のプラスドライバーが必要です。ただ大きめのプラスドライバーだと上手く回りませんでした。慌ててiFixitのツールセットを押入れから引っ張り出しました。
64ゲーム基盤の横幅は10.2cmぐらいでした。保管はT6-10で事足ります。結構T6-10活躍するな。
基盤だけでも吸い出しは可能
実験ということで、カートリッジリーダーを使ってファミコンの吸い出しを試してみました。吸い出し自体は基盤だけでも全く問題なし。まぁ挿し込んだり抜いたりするのがやっぱり大変なので、吸い出しの段階ではカセットの方がやり易いです。
感想
カートリッジは完成品で保管したいよーと思う気持ちを捻り伏せ、基盤だけ取り出して保管することにしたというお話でした。ここでは取り扱っていないGBやGBA、GGやNGPあたりも分解すれば多少小さくなりますが、優先度は低めです。SIKIRIケースに入るほどサイズ小さいですからね。
今後も収納スペースがなくて泣く泣く捨てたり、二束三文で買い取られるぐらいなら、という位置付けで分解していく考えです。まぁ基盤だけだとメルカリやヤフオクで売るのも難しいと思うので、一生手元に置くことになります。
個人的には基盤を差し替えるためだけのロムカートリッジが欲しいところ。そうすれば実機でも遊びやすいかな〜と。ちょっと探した感じだと見つからなかったので、最悪3Dプリンタで自作しかなさそう。問題は3Dプリンタが大きすぎて自宅に置けないということです。となると、結局引越しは必須なのか…?