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Amazon Kindle電子書籍の隠し本棚機能を深掘りしてみた話

目次

自分の本棚を他人に見せられますか?

米国のKindleでは、家族間でKindle本を貸し借りできるファミリーライブラリという機能があり、これによって家族に公開する本を厳選することができます。例えば自分の子供に対し、過激な描写が多い漫画や小説を除外して子供向け作品のみを見せる、といったことが可能なようです。わざわざ子供用アカウントを作って購入するといった手間もなく、家族間で共有できるという点で便利そうですね。

残念ながら日本のKindleでは2024年8月時点でもファミリーライブラリ実装の気配がありません。そのため、家族とKindle本棚を共有したい場合、自分のアカウントで保有する全ての本が共有対象となります。全年齢向けの本だけを保有しているのならば問題ありませんが、やはり長年サービスを使っていると自分の趣味や思想が本棚に現れるわけです。それをそのまま家族や子供に見せられるか、というと抵抗感を持つ方もいるのではないでしょうか。

といって、新しく共有Kindle用のAmazonアカウントを作成して購入していくかというのも実現性は乏しいかなと思います。これまであまり電子書籍を買ってないようならともかく、数百冊〜数千冊購入済みだったとすれば勿体無い話です。

というわけで、このファミリーライブラリに相当する「隠し本棚機能」を何とか実現できないものかを調べてみました。

Kindle以外の電子書籍サービスにおける「隠し本棚機能」

Kindleを深掘りする前に、Kindle以外の電子書籍サービスについて触れたいと思います。実は「隠し本棚機能」を搭載しているものがいくつか存在します。

鍵付きの本棚が作れる電子書籍サイトは以下の6社です。
・ebookjapan

・Book Live

・DMMブックス

・コミックシーモア

・BOOK☆WALKER

・honto

出典:正しい電子書籍のススメ
https://tomochi-1227.com/key-bookshelf-densisyoseki

尚、BOOK⭐︎WALKERはペアレンタルコントロールのみで隠し本棚機能はありません。コミックシーモアも作品単位での閲覧制限はできない模様。

もし家族共用の隠し本棚機能付き電子書籍サービスを新規で作成するのであれば、個人的にはebookjapanがオススメかなと思います。本棚にパスワードを掛けるような操作で鍵付きの本棚を作ることができます。隠し本棚よりもニュアンス的にしっくりくるかも。毎週金曜日に新刊以外20%オフクーポンとかもあります。ソフトバンクやワイモバイルのユーザーであれば更にコストメリットがあります。


自分が利用した経験のある電子書籍サービスの隠し本棚機能についても調べてみました。

  • ebookjapan
  • BOOK⭐︎WALKER
  • U-NEXT
  • Renta!
  • Kobo (楽天)
  • Kinoppy (紀伊國屋書店)
  • Kindle (Amazon)

まずebookjapanですが、これは隠し本棚を実現できます。

U-NEXTにはファミリーアカウントが存在しますが、購入などの支払を制御したり、R-18ページを閲覧させないといった制御が主だと思います。個別の作品の視聴制限ができるわけではないようです。

Renta!には本棚機能はありますが、その本棚にパスワードを掛けるような仕組みは見つかりませんでした。

Koboはマイライブラリに同期ON/OFF設定が可能という点から期待したのですが、全てのアプリと端末で見せるか見せないかの設定ができるだけでした。仮にブラウザのReaderがあれば実現できそうなのですが、KoboはWindowsやMacでもビューアアプリ必須であるため、やはり擬似的な隠し本棚機能はありません。

Kinoppyもアプリ内部を探してみましたが、そのような機能はありませんでした。

Kindleでの隠し本棚機能の実現

さて、Kindleの場合は”一応できる”というレベルではありますが、隠し本棚機能を使うことができます。しかし、残念ながらiPhoneやAndroid端末では実現できません。

方法は2通りあり、一つはFireタブレットのペアレンタルコントロールを活用したもの。そしてもう一つはKindle端末を使用することです。要点を整理します。

比較項目① Fireタブレット② Kindle端末
使用端末例
※リンク先はAmazon商品ページに飛びます
Fire 7
Fire HD 8
Fire HD 10
Fire Max 11
Kindle
Kindle Paperwhite
Kindle Scribe
方法ペアレンタルコントロールで子供向けアカウントを作成し、見せたい本を割り当て機能制限
メリットMicroSDカード使用で大量の書籍を管理可能作品単位で制限が可能
デメリットキッズモードになるため実質Fireタブレットが貸出専用機になる
所有本が多い場合、厳選に多大な労力が掛かる
漫画のシリーズでまとめる表示ができない
カラー非対応のため一部の漫画や書籍には不向き
スマホとは少々異なる操作性
SDカード使用不可のため容量制限あり
感想数冊の本を見せる程度ならこれで問題なし
数十冊、数百冊以上は作業量的に厳しい
漫画のシリーズ化ができないのは厳しい
旧世代のKindleは動作が遅いのでストレスになりそう
安価モデルは8GB〜16GBなので容量が厳しい

手順などの概要は先駆者様が存在するので、そちらをご確認ください。

kindle、kindle peaperwhite、kindle oasis、Amazon Fireタブレット

上記のデバイスを利用している人は、機能制限か子ども用プロフィールの作成で見られたくない本を非表示設定しましょう。

出典:アニメ好き図書館
https://bookpub.jp/kindle-hidden

一応、①Fireタブレットについては過去にざっくり一通りやってみたので載せておきます。②はまだじっくり試せてないので、出来次第更新します。

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