現象：WindowsOS起動時にWindowsロゴ点滅が続く不具合
つい最近ですが、中古のSurface Pro 7+をヤフオクでゲットしました。実は初めてSurfaceタブレット。クーポンとかのタイミングを上手く噛み合わせて、約5万円で入手しました。
初期設定を終わらせ、Windowsアップデートも終わらせて色々と弄って遊んでたんですが、シャットダウン後に電源ボタンオンでWindowsOSを起動した時、なぜかWindowsロゴが点滅して起動しない謎現象が発生しました。5分程度放置してみましたが、ずーっと点滅して動きません。
仕方ないので電源ボタン長押し（数十秒）で強制シャットダウン。次に電源ボタンを押すと無事Windowsが起動します。色々と試してみたところ、どうやら通常シャットダウンした時にこの現象が発生することがわかりました。
タブレットなのでスリープ運用すれば良いだけの話ですが、ちょっと気持ち悪いなぁと思い解決できないか調査しました。
改善せず：高速スタートアップの無効化
まず最初に試したのがWindowsの高速スタートアップの無効化です。Windows11の場合、コントロールパネル＞電源オプションで辿り着ける画面です。この画面のシャットダウン設定にある「高速スタートアップを有効にする（推奨）」のチェックを外してみました。
しかし、これは効果なし。結局OS起動時にWindowsロゴの点滅が続いてました。高速スタートアップは無関係な様子。
改善せず：Shiftキーを押しながらWindowsシャットダウン
続いてShiftキーを押しながらWindowsシャットダウンを行う完全シャットダウンを試しました。この方法だと、Windowsロゴの点滅は発生せず、正常にOSが立ち上がりました。効果ありです。
というわけでこれで解決！といきたいところですが、毎回Shiftキーを押しながらシャットダウンするというのは地味に手間です。特に「Surface Pro 7+」はタブレットなのです。一々キーボード繋げるのも面倒だし、タブレットモードでShiftキー＋シャットダウンも中々大変、というかできるんだろうか…。
改善せず：PowerShellでハイバネーション無効化
完全シャットダウンで効果が出たことから、シャットダウン時の挙動に問題があるというところまで掴みました。更に調べてみると、どうやらWindows11にはハイバネーションという、いわゆる休止状態にする仕組みがあるようです。そして「Surface Pro 7+」ではデフォルトでONになっている模様。
このハイバネーション機能は、PowerShellを管理者権限で開いて下記のコマンドを入力することでオフにできます。早速コマンドを実行して無効化しました。
powercfg /h off
ハイバネーション無効化も、起動時のWindowsロゴ点滅の不具合が解消されることが確認できました。ハイバネーションを無効化するデメリットが現時点でよく分かっていませんが、とりあえず無事動くようになったからヨシ！
効果なし：シャットダウンバッチ作成
ハイバネーション無効化でも現象が再発したことから、最終手段を用いることにしました。それは完全シャットダウンのコマンド実行バッチを作ることです。例えば、下記のコマンドだと実行5秒後に強制的に完全シャットダウンになります。
shutdown /s /f /t 5このコマンドをメモ帳などで貼り付け、拡張子を.batで保存すれば、このバッチファイルをダブルクリック（タブレットモードだと押すだけ）で完全シャットダウンが可能になります。Windows11のデフォルトだと拡張子が見えない設定だったと思うので、エクスプローラの表示から拡張子を表示できるようにしておく必要があります。
ちなみに、この完全シャットダウンのバッチファイルを作成する際、同じフォルダ領域でファイル名をshutdown.batにしてしまうと、画面のようにshutdownコマンドが連続実行されるように見えてシャットダウンされないという不思議な現象が発生します。これはWindowsのshutdownコマンドよりもshutdown.batを優先して実行してしまい、それが再帰的に実行されるため発生する現象です。とりあえずは、shutdown.batというファイル名で作成しなければ問題ないはずです。自分もこの現象に遭遇し、少し混乱したのは内緒です。
ついでに、オプションを/sgにしてみたら改善するかなーと期待して試してみたんですが、残念ながらこちらでも再発しました。
shutdown /sg /f /t 5つまりコマンドプロンプトのshutdownコマンドでは完全シャットダウンになっていない、という結論に至りました。別の手立てを考えないとダメですね。
